大学の世界展開力強化事業概要
2021年度大学の世界展開力強化事業採択
「ACEプログラム」
立教大学は、アジア最高峰の大学である、ソウル大学校自由専攻学部(The College of Liberal Studies, Seoul National University)、北京大学元培学院(Yuanpei College, Peking University)、シンガポール国立大学 NUSカレッジ(NUS College, National University of Singapore)とともに国際共同教育のためのコンソーシアムを形成するために、東アジア・ASEANにおけるリベラルアーツ教育の発展を共同で目指す協定を結びました。そしてこの取り組みが、文部科学省の選定する「大学の世界展開力強化事業~アジア高等教育共同体生成促進」の2021年度新規採択事業として選定されました。今回の協定に基づき、ソウル大学校、北京大学およびシンガポール国立大学と本学による「リベラルアーツ教育」を共同テーマとした大学間国際コンソーシアム「The Asian Consortium for Excellence in Liberal Arts and Interdisciplinary Education (The ACE)」を形成し、リベラルアーツ教育を基礎として、学問分野や地理的境界を越境し、共通性と多様性に富むアジア文化圏に学ぶ学生や地域の人々との多様な協働を通じて、現代のアジアさらには国際社会の諸問題の解決について思考し、行動できる人材を育成していきます。
「大学の世界展開力強化事業~
アジア高等教育共同体生成促進」とは
文部科学省が実施する「世界展開力強化事業」とは戦略的に重要な国、地域との高等教育ネットワークの構築を図ることにより、我が国の大学のグローバル展開力を強化し、世界で活躍する優れた人材の育成を強化するため、国際的に誇れる大学教育システムを構築するとともに質保証を伴った日本人学生の海外交流、質の高い外国人学生の戦略的獲得等を推進する国際教育連携やネットワーク形成の取組に対して重点的に財政支援することを目的とした事業です。
平成23年度の事業開始以来、アジア諸国をはじめ様々な国・地域を対象とし、地球規模における大学・学生間交流を通じ、国際的な高等教育のネットワークを強固にしてきました。特に近隣国である中国と韓国との日中韓三か国の間では、政府間合意に基づく質の保証を伴った大学間交流事業、いわゆるキャンパス・アジア事業を平成23年度から実施しています。
また令和元年9月の日中韓大学間交流・連携推進会議において、キャンパス・アジアを他のアジアの国・地域へ拡大し、アジア全域で質の保証を伴った大学間交流を活発化させるため、アジア地域の共同体を意味する「Asia for All」(仮称)という理念を我が国から提案し、その重要性について合意がなされています。
このような背景から、日中韓という東アジアの主要三カ国がASEAN諸国・地域と協力しながら、相互理解や将来にわたる友好関係の基盤となる教育・文化交流を促進するとともに、ASEAN諸国全体の経済発展や外国・安全保障に対する貢献、ひいてはアジアの平和的発展も視野に入れ、アジア諸国における大学間国際ネットワークを背景とした高等教育共同体の形成を目的として、文部科学省が我が国とASEAN諸国の大学の連携による質の保証を伴った教育研究プログラムを実施する事業に対して重点的に財政支援を行うものです。