VOICES
ACEサマーインテンシブプログラム2024
異文化コミュニケーション学部 窪 沙綾さん
様々なチームがベストを尽くし協働すること
今回のサマーインテンシブプログラムに参加することで、6つのコアスキルのうち特にConsilienceに関する理解が深まり、防災について、異文化コミュニケーションの視点から考えるきっかけとなりました。特に防災において、言語のバリアや、異文化の要素が関連することをプログラムに参加して経験から学ぶことができました。また、災害についてレジリエントな社会として、多くのステークホールダーの協働があることが重要である、ということが特に印象に残っています。コミュニティ、学校、政府、そして研究者や非営利組織団体、企業、生活協同組合がそれぞれ防災についてベストな取り組みをすることで、協力して困難な状況をより良いものにすることができると学びました。
日本において防災は身近なトピックであるものの、国によって避難・訓練の有無や防災に関する認識が異なりました。今回、ACE最終プレゼンテーションの内容において、日本語を母語としない人が災害時に困ること、日本語がわからないことで、避難場所や、災害時の飲食物の配給について理解ができないことがありうるなど、言語のバリアがあることをプログラムを通して経験的に学びました。またCommunication skillやCollaboration skillについて、3大学、立教大学、北京大学、ソウル大学のメンバーと協力しながら充実したプログラムの時間を過ごすことができました。
これからの学業において、今回のACEでの経験を活かす上で、様々なバックグラウンドを持つ生徒と交流ができたため、マルチカルチュラルなチームでの信頼の築き方について研究を深めたいと考えています。グローバル社会との向き合い方について、海外に本社を置く企業にてグローバルリーダーとして活躍できるように、今回のプログラムのリベラルアーツ教育と、6つのコアスキルの獲得を通して、自分自身の国際教養人としての発展を促します。ACEプログラムに参加した友人との関係や縁を大切にし、海外の友人やチームメイトとグローバル社会に向き合い、共生したいと考えています。企業や地域社会、政府や行政、など様々な団体間でのコミュニケーションが重要であるため、立場や視点が異なる際にも、お互いを尊重し、協力しあうコミュニケーションを実践しグローバル社会の問題解決に向き合います。
事前学習では、AIの予測が防災においてどのように役立つか学習し、災害時の被害の予測が可能であり、防災対策が充実していることを学びました。一方で、今回のプログラムに参加することで、SNS等、ミスインフォメーションや情報を受け取る側のメディアリテラシーに加え、災害時のコミュニケーションが必要であることを学びました。劉先生の講義の中で、メディアにおいて災害の被害を伝えるために画像を強調し、読み手に防災への意識をより高めてもらう働きかけがあることを学びました。今後、AIの予測を活用することに加え、災害に対して、自助・共助・公助、つまり個人、地域や身近な人々、そして国や地方公共団体の三つの視点での取り組みが重要であることが印象に残っています。事前学習にて、AIでの予測を通し防災について良い取り組みができると学んでいたからこそ、それに加えて防災リテラシーがあることでより良い行動を取ることができることを学びました。特に、自助、自身ができることに注目し、防災や異文化に柔軟に対応することが求められています。未来の状況の予測が難しいVUCAという時代に、AIの判断に加えて、災害時のシミュレーション、つまりどのような行動が災害時に適切であるか考え、実行することが重要です。例えば、海外から日本に来ている旅行者、長期の滞在者、怪我をしている方など様々な状況と適切な行動を予想し、個別の対応を迅速に行うことが重要であると再認識しました。