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ACEサマーインテンシブプログラム2023
2023年7月30日から8月12日の2週間、中国の北京大学にてACEサマーインテンシブプログラムが開催されました。立教大学からは、8名の学生が参加しました。こちらでは、経営学部4年生(当時)上田奈緒さんの報告書をご紹介いたします。
経営学部 上田奈緒さん
2023サマーインテンシブを通して
今回のサマーインテンシブのプログラムを通して一番大きく得られたことは他大学との交流、グループワークを通して自分の考えや視野が広がり、将来自分がどうなりたいか、そしてそのために今何が足りなくて努力しなければいけないのか、より深くそして明確に考えるようになったことです。
まず自分に足りない部分として感じた点は言語です。
特に韓国語に力をいれて大学生の間に学んで来た私は、ソウル大学の生徒も来るということで英語のみではなく韓国語で積極的にコミュニケーションを行おうという気持ちで挑みました。
しかし韓国語も英語も同様に、自信がなく自分の意見を言うのを躊躇したり、母国語のような正確なニュアンスで伝えることの難しさを実感しました。
しかしこのプログラムで伝えられなかったという悔しい思いができたからこそこれからの勉強のモチベーションとなり、自分がどんな部分がまだ足りないのか知る機会となりました。またそれと同時にそれでもコミュニケーションを取れるという体験をしたことで、完璧に話すということに拘らなくていいと感じ、完璧じゃないとしても他言語を使って様々なことに挑戦し人とのコミュニケーションを通じて成長していきたいという心持ちに変われました。
また自分の日本に対する知識不足も実感しました。北京で博物館に行った際、中には日本と中国の歴史を表した展示物もあったのですが、自国が関係しているにも関わらずシンガポールの人の説明を聞き、状況を知るということがありました。日本の外に出たことで自分が日本人であるという意識を強く感じ、私の意見が日本人の一意見として捉えられることになるので、日本という国についてまた歴史について学ばなければいけないと感じました。また最終日に食べ物についてのプレゼンテーションをグループで行ったのですが、アジアの国々の文化や食事のルールなどにもそれぞれ似ている点、その国特有の点があり、日本を学ぶことでアジアの他の国々と日本との相違点を通して、その国についてより理解を深めることに繋がると思いました。
また他大学の生徒との交流の中で将来何をしたいか、そのために今どんなことを行っているかの話を聞き、将来を見据えて行動をしている姿に刺激を受け、自分も考える機会となりました。自分のしたいことをしっかりと言語化して表している姿を見て、今一度自分に向き合い真剣に考えるようになりました。
今回のインテンシブのプログラムを通して、今後のグローバル化が進む社会との向き合い方の1つとして言語の駆使力も必要ですが、コミュニケーションを取ろうとする積極性と意見交換を行う上での自分の意見を持つことが大事ではないかとの考えに至りました。
文化が違えば価値観や考え方もより多様化する中で、自ら発信していかなければ自分の意見は伝わらないです。もし違う意見だとしても違いを恐れずそして相手の意見を否定しないこと、そして自分はそれに対してどう思っているのか伝えることで、それぞれの意見や価値観の違いを生かした新しい発見や視点が得られるのではないでしょうか。
また今回を通して、コミュニケーションの手段は言語だけではないジェスチャーやタイピング、また同じ空間や時間を共有することなども一種のコミュニケーションだと感じました。より深い関係を築くために言語は重要でこれからも勉強していきたいですが、様々な手段を用いて話そうとする積極性がグローバル社会の中で、また人と関わる中で必須だと感じました。
サマーインテンシブとして今回中国に訪れたことで実際に内側から見た中国に訪れて経験した発見のみならず、他大学との交流を通じて、アジアの他の国の視点を学ぶ機会となりました。中国と日本で比べて文化の相違を感じるだけでなく、他国からの視点を持つことでなぜ違うのかやアジアの繋がりについてなどより多角化して物事を考えることができたと思います。