VOICES
ACEサマーインテンシブプログラム2022
ACE2022サマーインテンシブプログラム企画開発・GLP特任准教授 内藤 博之
世界情勢、パンデミックなど、あらゆる変化で、答えのない問題があふれる中、一人ひとりのリーダーシップの重要性は高まっています。一方で、一人ひとりがリーダーシップを発揮するだけでは、新たな答えは具現化されない現実にも直面します。その中では、考え方や感じ方、生きてきた背景などを異にする他者と、どのように手を取り合うかのコラボレーションが人類の課題です。
その世界に生きる大学生が、アジアから集まり、自分自身のリーダーシップを磨き、また、多様な他者とコラボレーションをする実践機会に集まりました。自分たちの世界の見方を理解し、新たな課題発見に活かし、異なる考え方をぶつけ合い、新たな答えを創り出す挑戦です。
その挑戦では、多様性を活かし合うことに挑戦します。言うは易く行うは難しであることを、自分たちが価値を体験し、発見します。また、多様性を受け入れ合うことは、難しい印象がある一方で、実は新たな発見に溢れ、とても楽しい側面があることを実感します。その過程で、一人ひとり異なる人間の素晴らしさを知り、お互いの見方から学び、共に新たな解決策を共に創ることに、すっと気持ちと実践が入っていきます。
ACEは、その世界が求める難しいことを、楽しみながら一人ひとりのスタイルで実践ができることを実感する空間になりました。それは、学生と共に企画から実行までを進め、世代も、分野も超えた共創チームで取り組み、また、参加者一人ひとりが、自分の視点を大切に、議論をしたり、発信をしたりしながら、自分事でテーマに取り組んだからです。
結果として、短時間とは思えない、新たな発想が、未来の情景として浮かび、実現までのステップが見える、多様性が活かし合われた質の高い提案、そして、それを何より自分事で楽しそうに伝えている姿に、運営メンバー全員が心を打たれました。また、また会おうとお互いが繋がろうとする姿も、新たなリーダー達が集う、可能性を感じました。
リベラルアーツを通して、自分ならではの視点を磨き、リーダーシップでそれを行動に移し、多様な人と手を取り合うコラボレーションを進めていく。そのような大きな挑戦と体験が、アジアから参加する学生で助け合い、楽しみながら、参加者一人ひとりができたのではと感じます。このACEの挑戦が社会に共感を生み、世界の新たな希望に繋がる、小さくも、大きな一手になることを心から願っております。