VOICES

ACE1期生

GLAP 柿原 亜紗子さん

ACEプログラムの第1期生として、2022年の9月からソウル大学校に1セメスター、現在の2セメスター目はシンガポール国立大学に留学をしています。ソウル大学校への留学を終えた今、すでに懐かしさを感じていますが、少しでも私の学校生活の感想を共有できれば幸いです。

ソウル大学校では、ACEプログラム生は皆College of Liberal Studies (CLS)という学部に所属しており、英語で開講されている科目は限られてはいましたが、幅広い分野の授業の履修が可能でした。CLSの履修科目である、Selected Topics Seminar 3はこれまでの大学生活で受けたことのない授業として特に印象に残っています。過去のアバンギャルド運動に焦点をおき、その当時の芸術家たちが成立しようとしたセオリーや掲げた想いについて学びました。私の教授は、過去の芸術運動や芸術家の考えが現代においてどのように残っているのか、今の芸術にどのような影響をもたらしているのか、歴史を知るだけではなく、知識を応用するように生徒を促していました。また、授業内に実際にアート作品を見に行き、ソウル大学校内にある美術館や、近くにあるMMCAの展示会を見学し、直接キュレーターさんのお話しも聞くことのできる貴重な機会をいただきました。基本的にレクチャーベースで、個人で取り組むことが多かったものの、授業形式、特に内容はとても興味深く、個人的には履修していた授業の中で一番好きな授業でした。授業で学んだことを、授業外、校外にて持ち出す楽しさ、そして当たり前に対して疑問を持つ姿勢の大切さは忘れずに活かしたいです。

2022年11月には、2022年夏のACEサマー・インテンシブプログラムに参加したC L S生と2023年春学期に立教大学へ留学するソウル大学校生、立教大学のACEプログラム参加学生の合計8人によるフィールドトリップが開催されました。このミニプロジェクトのメインの目的は、日韓の学生交流及び動画作成で、VLOG形式に編集もこだわりました。テーマは皆が共通して興味があった「食」に定めました。クッパという韓国料理をソウル、釜山にて食し、歴史を振り返るとともに、日本のお雑炊や類似した料理に比べてどのような共通点や違いがあるのか探っていきました。他にも釜山ではナイトヨットに乗って夜景を見たり、観光地を訪れたり、一泊二日という弾丸旅でしたが、とても充実した時間を過ごしました。もちろん学習の目的もあったのですが、この機会を通して出会ったソウル大学校生と交流できたこと、ACEプログラムのコミュニティに改めて縁を感じました。

つい先日開始したような第2セメスターの留学も、早くも終盤に差し掛かっており、シンガポールでの残りの時間も悔いのないように過ごしたいです。同時に、ACEプログラムの留学も残りわずかで少し寂しい気持ちにはなっていますが、夏のインテンシブプログラムもとても楽しみにしています。